アパドゥライ?、アパデュライ?

グローバリゼーションと暴力―マイノリティーの恐怖

グローバリゼーションと暴力―マイノリティーの恐怖

アパドゥライとアパデュライの表記は統一してくれないものだろうか(前著の『さまよえる近代』はアパデュライ表記)。スピヴァックスピヴァクなど、インド系の名前は常に統一しきれなさが残るものなのだろうか。

「理念の殺戮」(イデオサイド)、「捕食性アイデンティティ」、「遠距離憎悪」など用語の使い方は秀逸。「脊椎型組織」と「細胞型組織」の区別は言わばツリーとリゾームの区別に近い。また、訳者解説が『1Q84』のリトルピープル=小さな細胞の話題からはじまっている。